アナテミシア

詩集の下書き

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

雷を井戸に閉じ込め晴れて蚕蛾の飛ぶ島の撓わな世界樹の実に熱い生糸を結び伝い来る鼓動の共鳴から果実の断面を霊視に描き出す

雷を井戸に閉じ込め晴れて蚕蛾の飛ぶ島の撓わな世界樹の実に熱い生糸を結び伝い来る鼓動の共鳴から果実の断面を霊視に描き出す

缶詰の朝を口開けて飲み明るい日差しの他人事の熱っぽい風音と軋みを聞く

缶詰の朝を口開けて飲み明るい日差しの他人事の熱っぽい風音と軋みを聞く

七兵衛と透け波の鎖を解き放ち確かに居ることの霊視に浸る幸せ

七兵衛と透け波の鎖を解き放ち確かに居ることの霊視に浸る幸せ

浮かぬ瀬の明日吹く風に着く島の訪れ視り遇い混じり合うグラスの中は晴れ結ぶ

浮かぬ瀬の明日吹く風に着く島の訪れ視り遇い混じり合うグラスの中は晴れ結ぶ

トーストを焼く魔法陣が回る間に太陽を盗んだエロイムエッサイムな人造バターを取りに冷蔵庫を開けると霊符の貼られた缶コーヒーを見つけた

トーストを焼く魔法陣が回る間に太陽を盗んだエロイムエッサイムな人造バターを取りに冷蔵庫を開けると霊符の貼られた缶コーヒーを見つけた

晴れたよと猫が各宅にハートを配り回る

晴れたよと猫が各宅にハートを配り回る

雨上がりにカーテンと障子の隙間を鉄鼠を咥えて猫が横切る

雨上がりにカーテンと障子の隙間を鉄鼠を咥えて猫が横切る

泥濘む轍に七支刀が鵺の目玉を咬み潰す車輪が回る

泥濘む轍に七支刀が鵺の目玉を咬み潰す車輪が回る

囀りに雨の中まだ先の猫の庭に小鳥が見えぬ手で連れて来られる兆し

囀りに雨の中まだ先の猫の庭に小鳥が見えぬ手で連れて来られる兆し

鵺に起こされた土砂降りの朝に胸が開かない

鵺に起こされた土砂降りの朝に胸が開かない

これから私が救う奥深くの開けられた事の無い宝箱の中の子猫は生きている

これから私が救う奥深くの宝箱の中の子猫は生きている___追記(加筆修正):これから私が救う奥深くの開けられた事の無い宝箱の中の子猫は生きている

二つは一つの番いの猫は眼の前を立ち去る虚しさで今月は次の猫の日まで霊びな比売の庭に入らず揺れ動いた易の兆しに坂道の二の舞が漂う雛鳥と魔女の飛ぶ獣道も辿らない

二つは一つの番いの猫は眼の前を立ち去る虚しさで今月は次の猫の日まで霊びな比売の庭に入らず揺れ動いた易の兆しに坂道の二の舞が漂う雛鳥と魔女の飛ぶ獣道も辿らない

霊びな萌える樹々の庭に踏み込むと斑な木漏れ日の影に魔女の猫が寝て居りズボンの裾に爪を立てられながら撫でて非時香菓の白い蕾や開いた花を愛で碑から水鏡また碑を振り返ると斑な木漏れ日の影に白猫が居り珍しく他の客と明るく和やかな挨拶を交わし木漏れ日の影から影へ移り行く白猫の後に付いて歩き再び魔女の猫を撫でると白猫に誘われて魔女の猫は立ち去り場所を移しページを捲ればダブる者も猫を装い手首を花鎖で結ばれた星の矢と夢に飛ぶベッドたちが陰府の夜に三角形を描く未だ明けぬ私の朝を求めて元旦をなぞるように甘酒を手に角を曲がると

霊びな萌える樹々の庭に踏み込むと斑な木漏れ日の影に魔女の猫が寝て居りズボンの裾に爪を立てられながら撫でて非時香菓の白い蕾や開いた花を愛で碑から水鏡また碑を振り返ると斑な木漏れ日の影に白猫が居り珍しく他の客と明るく和やかな挨拶を交わし木漏れ…

四つ葉のクローバーが叶うのなら7本目の針が悪人の手によって抜かれませんようにとパオペイの酒蒸しと味噌汁に舌鼓を打ち天女の尺八と鶺鴒を想い浮かべながらナースに抜かれて龍穴から流血が迸り出て押さえ抑えた献血の日が懐かしく腕の龍脈が踊り今日5本目の苦瓜のイデアが解凍され地から顔を出していた事を記す

四つ葉のクローバーが叶うのなら7本目の針が悪人の手によって抜かれませんようにとパオペイの酒蒸しと味噌汁に舌鼓を打ち天女の尺八と鶺鴒を想い浮かべながらナースに抜かれて龍穴から流血が迸り出て押さえ抑えた献血の日が懐かしく腕の龍脈が踊り今日5本…

沈黙の丘で山上の垂訓によって降された豚王の最期の常夜の独房は誠に的を射て意図せず彼岸と此岸の狭間の井戸に舟を浮かべて糸垂らし原型を釣り上げて魚拓を取る此方側の人であったかと唸り叶うなら彼の立ち去る前に更に一つ彼の果樹園の地に生えた四つ葉のクローバーで遊び蜂鳥の卵を確認したいものだなと願う

沈黙の丘で山上の垂訓によって降された豚王の最期の常夜の独房は誠に的を射て意図せず彼岸と此岸の狭間の井戸に舟を浮かべて糸垂らし原型を釣り上げて魚拓を取る此方側の人であったかと唸り叶うなら彼の立ち去る前に更に一つ彼の果樹園の地に生えた四つ葉の…

貰った貝が上がるかと思えば刑期を終えた理髪師が飼う長い物が飯の上にのり学び舎に鯉が跳ねて霊びな遣いが柏餅をくれた日に「陰宅の中の陰宅」の話が耳に入り「陰宅の中の陰宅」とは何ぞと今に思い霊びな比売の木陰の頂や七々見の今は亡きホテルが腑に落ちる

貰った貝が上がるかと思えば刑期を終えた理髪師が飼う長い物が飯の上にのり学び舎に鯉が跳ねて霊びな遣いが柏餅をくれた日に「陰宅の中の陰宅」の話が耳に入り「陰宅の中の陰宅」とは何ぞと今に思い霊びな比売の木陰の頂や七々見の今は亡きホテルが腑に落ちる

雅各布の梯子を架けて野性の天の穴を箒で塞ぎ甘酒が柄を伝って四度の時は動き出す三位一体を腹に収めて野生を駆り占いが生成されダブル熱帯夜を歩いて湿った光の溜まりを番いの蝶が飛び交い天の献血に甘酒が迸り苦悶からくぐり抜けて魔女の猫の尻を満て腹も満たし潮に浸かった貝を御馳走になる

雅各布の梯子を架けて野性の天の穴を箒で塞ぎ甘酒が柄を伝って四度の時は動き出す三位一体を腹に収めて野生を駆り占いが生成されダブル熱帯夜を歩いて湿った光の溜まりを番いの蝶が飛び交い天の献血に甘酒が迸り苦悶からくぐり抜けて魔女の猫の尻を満て腹も…

座が歩き胸の鳥が証明されて二尾の魚を分かち合う

座が歩き胸の鳥が証明されて二尾の魚を分かち合う

ワルプルギスの夜を心の力で越えて水鏡を前に背に雉が鳴き聖域の外を鴉が囲い七つの大罪の娘の栞は何故二重だったのか問うも「心の力」とだけ答えが返り恐らく取り急ぎ心の力から迸る聖液を浴びせてエクソシストする必要があるのだろう死歌詞だ浴びせたくも彼女は迸りの届かない遠い存在であり救えない悔しさに涙を流して心の力を明日も生きる私に注ぎヨーグルトを食べる

ワルプルギスの夜を心の力で越えて水鏡を前に背に雉が鳴き聖域の外を鴉が囲い七つの大罪の娘の栞は何故二重だったのか問うも「心の力」とだけ答えが返り恐らく取り急ぎ心の力から迸る聖液を浴びせてエクソシストする必要があるのだろう死歌詞だ浴びせたくも…

心の力のまま身が跳ねると弾かれる軌道は星を結ぶものなのか試しにエデンに過ぎ去りし過去を求めて一つだけ残っていた狂戦士の水玉を手に取れば同じ水玉の大判写真が二枚も栞されて有る失敗で御負けを二重に得した事を後で知り赤色灯のモノクロが眼の前を通り過ぎて霊びな比売の庭に行き剛毛な腕を天に延ばす樹と白銀の水鏡そして女陰の樹と夫婦の樹を写し戻る車の前で白猫が番をして待ち目を合わせて立ち去り飛行機雲は長く白線を射て雛鳥や果実を愛でて用を足して腰を軽くし重ねて庭に苦瓜の種も蒔こうとしたら既に三つも生え出ていた幸運な日

心の力のまま身が跳ねると弾かれる軌道は星を結ぶものなのか試しにエデンに過ぎ去りし過去を求めて一つだけ残っていた狂戦士の水玉を手に取れば同じ水玉の大判写真が二枚も栞されて有る失敗で御負けを二重に得した事を後で知り赤色灯のモノクロが眼の前を通…